東京駅の目の前にある東京中央郵便局と、大阪中央郵便局は、当時、逓信局に勤務していた、富山県出身の吉田鉄郎氏によって設計されました。 今、その両郵便局が郵政民営化の中で、取り壊されようとされています。国会議員も超党派を作り、反対の動きを始めました。
日本人は、どうもこうして文化遺産をいとも簡単に壊してしまうのでしょうかか? 一度壊された物は元に戻りません。
これら二つの郵便局は、日本の伝統の柱と梁というシンプルな形状を近代建築=モダンスタイル に応用したもので、西洋建築を模倣した、建築物と一線を画します。 これらの設計は、日本と深い関係がある、アントニン レイモンドや、ブルーノ タウトが賞賛したデザインです。
アムステルダムでは、ファサードを残し、中身を改造する建築方法と採用しています。 私が訪れた時にも、運河沿いに銀行が作られていましたが、本当に皮一つ(ファサード)のみを残して後は、全部新築です。 昔の町並みを残そうとするその試みは、民族性=オリジナリティを残す事です。
私が、CG製作に関わった KPF(Kohn Peterson Fox)による 六本木ヒルズ、名古屋駅ビル、上海森ビル もそうですが、海外の設計ばかりのビルが並んでしまい、日本人としてのアイデンティティを失いつつあると思うのは、センチメンタルな想いでしょうか?
建築スタイルにはそれぞれ好みがあるでしょう。
クラッシック音楽と同様、当時斬新であったクラッシックな建築も残して行ったらどうかというのが私の意見です。